さて、前回の「お金を銀行に置いていたら損するの?」の続編です。
大変!!お待たせしました💦早速『お金の投資』について解説していきます。
なぜ、近年になって急に投資の必要性をメディアや政府が語るようになったのでしょうか。
その背景として2つの理由が考えられます。
1つ目は、『長生きのリスク』です。
年金の2000万円問題がニュースを賑わせたり、
人生100年時代と比喩されたり、
メディアも大きく取り上げがちです。
少子高齢化による社会保障費の圧迫は、将来、老後を迎える人たちに大きな負担となるでしょう。
ちゃんと年金がもらえるのか、健康保険や介護保険はどれだけ自分たちを守ってくれるのか。
一方、平均寿命はどんどんと延びていて、
認知症や介護へのリスク、
健康寿命を維持するための金銭的リスクなど、
皆さん将来への漠然とした不安を抱えているのだと思います。
2つ目は、物価と利息の関係です。
光熱費などの生活費や、税金、社会保障費に至るまで、
生きていくのに必要なコストがどんどんと上がっています。
仮に物価が25%あがったなら、今20万円の生活をしている人が、
同じものを買って同じ支出をしても25万円必要になるということです。
一方で、銀行の金利は0.001%ぐらいですから、
銀行に置いてある20万円はほぼ増えず、約20万円のままです。
つまり、今は20万円使って20万円の生活ができていたのに、
将来は同じ生活をするのに25万円必要であり、
なのに銀行の20万円は20万円のままということです。
えっ!銀行に置いているお金って減っていってるの!?という見方もできると思いませんか?
正確には、『物価の上昇に銀行の利息が追いついていない』ということです。
これ、近年日本では普通になっていますが、
例えばバブル時代の日本は、定期預金の金利が7%ぐらいついていましたから、
銀行の20万円は、10年で約40万になったということです。
今の感覚からすれば驚きですよね!!
近年の話をすると、第2次安倍政権が誕生した2012年~現在までの間に
約5%物価が上がりました。
そして消費税も5%あがりました。
社会保険料もあがっています。(下図参照)
つまり我々の使えるお金はどんどん減っていっているということです。
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0601.html
独立行政法人労働政策研究・研修機構
資料)健康保険組合連合会「平成29年度健康保険組合予算早期集計結果の概要」
この2つの背景からわかるのは、将来不安だから、今のお金を将来の自分に仕送りしたい。
でも銀行にただ置いていても、物価と利息の関係を考えるとどんどん損していくので、
お金を増やしていかなければいけない。
だから、投資が必要!となるのです。
まとめです。
今の金銭を将来へ投資することで、少なくとも物価の上昇以上ぐらいに増やしていければ、
自分の資産をちゃんと守りながら将来の自分に仕送りできるということになります。
もちろん今の価値以上に増やせればそれに越したことはないのですが、
ただ何もせず銀行に置いておくことがリスクな時代であれば、
価値を守っていくためにも、投資が必要といえるのではないでしょうか。
こういう時代だからこそ、あの手この手で政府も投資を推奨しています。
つみたてNISA やiDeCoなどがそれに当たりますが、
今後それらはもっと拡張していくと言われています。
やはり金銭の投資も、一歳でも若いうちに、勉強し検討されることをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございました!