元ハウスメーカーの営業マンが教える「こんな営業マンには気をつけよう」

契約を急かす。
つまり営業の締めがあるので、営業マンの都合に合わせられるということです。

ミーティングや営業会議などで何か月もゼロ(ボウズとかタコとか言われます)が続くと、精神的にも肉体的にも追い詰められます。
もちろんお給料にも響きます。
周りからも「あいつは何か月もゼロだからそろそろ辞めるんじゃない?」なんてヒソヒソ話が聞こえてきます。

そこで目の前にマイホームを購入検討しているあなたが現れたとします。
営業マンからするとこのチャンスを逃すわけにはいきません。

あの手この手で囲い込みをしようとします。
当然説明不足(特に不利益になることは言いません)もあるでしょう。
メリットばかり並べたてたプレゼンをします。
もう営業マンは「契約を取ること」が目的で「夢のマイホームのお手伝い」といった考えは、どこかはるか彼方の見えないところへ消え去っていることでしょう。

月末になってくるといよいよ営業マンのおしりに火が付きます

営業:「私に任せていただけませんか?」

あなた:「もう少し検討したいのですが」

営業:「お気持ちはわかります、なんせ一生に一度の買い物ですから」

あなた:「ほかにも気になる家があるので」

営業:「それはどこの業者さんですか?」

ここで他社の誹謗中傷が始まります。
つぶれそうな会社とか過去にはトラブルがあったみたいですとか、あることないこと並べたてます。

あなた:「毎月支払いが不安なんです」

営業:「マイホームを購入するということは何か我慢が必要だったりして、みなさん不安に思われています。少しくらいの無理は必要ですよ!大丈夫です、今までご契約いただいたお客様も同じですから」

あなた:「もう少し考える時間が欲しいんです」

営業:「マイホーム購入は大きな買い物ですからあまり深く考えてしまいますと怖くて手が出なくなりますよ。ここは思い切って契約しましょう!私も”清水の舞台”から一緒に飛び降りる決意で○○様の家づくりをお手伝いさせていただきます。もちろん一生、○○さんのお役に立てるようフォローさせていただきます!!」

あなた:「そこまで言ってもらえるならお任せしますよ」

営業:「ありがとうございます!!!」

内心「やっとゼロから解放される ガッツポーズ!!」

マイホームを購入する側からすると、一生に一度の高い買い物だからこそ慎重に検討する必要があるにもかかわらず、いつの間にか営業マンの成績のためにマイホームを購入することになっているかもしれません。

とにかく根拠もなく契約を急かしたり、同業他社を誹謗中傷するような建築会社はできる限り候補から外したほうが良いかもしれませんね。