最近、外国人観光客が増えてきていることは皆さんもご存知のことと思います。
お隣の福岡県に行くと、日本人より外国人、特に中国人観光客のほうが多いのでは?と思うくらいです。
有名ラーメン店に入っても、その多くは外国人観光客ばかり。。。
私の住む山口県でも多くの外国人を見かけるようになりました。
実際に外国人観光客の数は増加していて、日本を訪れた外国人観光客はすでに年間で1,900万人を超えています。
今後、政府の方針もあり、また2020年の東京オリンピックもあるので、さらに多くの外国人が日本に来ることになるのは間違いありません。
さて、増えているのは観光客だけありません。
日本に仕事や留学目的で滞在している人の数も220万人を超え、史上最高を記録しています。
これだけ多くの外国人が日本に住んでいるので、中には日本で家を購入して生活したいと思っている人もいるでしょう。
実際に私の元へ相談に来られるのは日本人ばかりではなく、最近では外国人の方も相談に来られます。
先日も住宅購入を検討している中国人ご夫婦のライフプラン相談を受けました。
さて、実際に外国人が日本で家を買うことは、そもそも可能なのでしょうか?
結論からいいますと、外国人も日本人と同じように家を購入することができます!
でも、購入できるということと、実際に購入可能かどうかは別の話になります。
住宅を現金で購入できるのであれば問題ありませんが、日本人と同じように住宅ローンを組んで住宅を購入しようとするならば話は違ってきます。
つまりは「住宅ローン」の借入ができるかどうかが大きなポイントとなります。
住宅ローンを組むという点では日本人と変わりありませんが、ひとつ大きく違う点があります。
それは「永住権」を持っているかどうかです。
外国人の方が住宅ローンを申し込むためには、ほとんどの銀行で「永住権」を持っている事が条件となります。
または日本人の配偶者がいる場合は、永住権を持っていなくても住宅ローンを組むことが出来るケースもありますが、主に収入を得ている方が外国人の場合は、永住権の取得を行っている方が審査は有利になります。
参考までに、永住権の申請にかかる審査期間は法務省で公表されている標準処理期間で約4カ月です。
では、永住権が無いと借入できないのかというと、いくつかの金融機関では取扱いできるようです。
しかし金融機関により条件はさまざまですので注意が必要です。
新生銀行
※日本人の配偶者、永住権を持っている配偶者が連帯保証人になることが条件
東京スター銀行
※永住権を持たない外国人の場合、以下の条件を満たしていることが必要
・日本に住んでいる
・日本語の契約規定を理解できる(配偶者または法律専門家の助けを得て理解できる場合を含む)
協同住宅ローン株式会社
※外国人に関する記載なし
あとは、海外の金融機関の「中国銀行」「SBJ銀行」などでも取扱しているようです。
結論から言うと、「永住権なし」の外国人でも借りられる住宅ローンはあります。
でも、金融機関が設定する融資条件は厳しく、借入出来る外国籍の方は決して多くないと思います。
事情は様々だと思いますが、外国籍の方が住宅ローンを組む際には審査が通りやすくなるよう、永住権の取得または日本国籍への変更をおすすめしたほうがよさそうですね。