クレジットカードの落とし穴

今のご時世、クレジットカードを持っていないという方はほとんどいらっしゃらないと思います。
電気やガス、携帯電話や保険料など、日々の買い物はすべてクレジットカードで支払うという方も多くなっています。

とても便利なクレジットカードですが、保有枚数が多い場合、住宅ローン審査において問題になる場合が多いことをご存知ですか?

ある電力系の設備工事会社の従業員で、収入には何の問題が無いAさんが住宅ローンの事前審査をしたところ、希望金額まで借入できないという返事が来たそうです。
返済比率も問題なく、自動車ローンや他に借入もないということで、困った知人の住宅営業マンが私に相談をしてきました。

その営業マンにお客様のクレジットカードの枚数を確認してもらったところ、8枚のクレジットカードをお持ちだったそうです。

使い勝手の良い1枚だけを残し、他のクレジットカードはすべて解約してもらうようお伝えし、その後再度事前審査をしたところ、すんなり借入希望金額で審査が通ったということでした。

実はクレジットカードは、あまり多く持っていると良くありません。

なぜかというと、通常クレジットカードには1枚に付き10万円~100万円程度のキャッシング枠が付いています。
キャッシング枠は実際に使用していないとしても、ローンの審査では限度枠まで利用しているものとして考えられます。
カードの枚数が多ければ多いほど、キャッシング枠が大きくなってしまうため、その分借入金額が引き下げられてしまいます。

場合によっては返済比率等の審査基準に抵触してしまい、ローンの審査に通らないということも少なくありません。

もう一つ注意点があります。それはクレジットカードによる分割払いです。

1回や2回、ボーナス払いであれば特に問題ないのですが、問題になるのが最近TVでも話題になっている「リボ払い」です。
年15%前後と、ほぼ消費者金融と同じ扱いになるのでかなり要注意です。

住宅ローンを考えている方は審査までには必ず返済してください。

これからマイホーム購入を検討しているのであれば、少しでも有利な状況にしておくためにも、普段使用していないクレジットカードは解約しておくことをお薦めします。