危なくなったら固定金利に変えればいい・・・?

こんにちは!
4月に入り、新しい年度が始まりましたね。
私も気分新たに頑張って行きます!

さて、前回は変動金利と固定金利は金利を決める指標が異なるというお話でした。
また、金利の予測もある程度は出来ますよ、というお話でした。

相談に来られる方の中に、最初は変動金利で借りて「変動金利が上がりそうになったら固定金利に変えればいい」と考えている方が意外と多いのですが、実態としてはどうでしょうか?

住宅ローンを組む際に、金融機関や建築会社の営業マンに変動金利商品を勧められ、変動金利につい不安を漏らすと各担当者に、このようにこう言われることが多いです。

「返済額も少なくて済みますし、借入も多くできますし、皆さんもそうされていますから」と。

「しばらくはこのまま低金利が続くと思いますよ(何の根拠もなく) 」

先日相談に来られたお客様は、建築会社の営業マンに「オリンピックまでは低金利が続くはずです」と言われたそうです。(内心、オリンピック後は上昇するってことなの?だったらなおさら変動金利は危険じゃん)

あとは「金利が上がり始めたら借換されたら良いですよ」とも言われます。(当然のことながら借換えをするときには手数料がかかりますので金融機関としては手数料が儲けになります)

しかし現実的に「変動」から「固定」に借り換える、これはかなり難しいです。

なぜでしょう??

基本的に金利が上昇する場合は固定金利が先に上がります。

これは前回のブログでもお話ししましたが、金利を決める指標が違うからです。
そのため、変動金利が上がるころには、すでに固定金利はさらに高い金利となってしまっているのです。

それなら固定金利の動きをチェックしていて(金利の予測は出来ます)、固定金利が上がり始めたら先手を打って借換しよう!

う~んこれも難しいですね・・・

固定金利が上がってから、どれくらいの期間で変動金利が上昇するかはわかりませんし、固定金利が一時的に上がって少ししたらまた下がる、ということも普通にあります。

安易に変動金利から固定金利に借換して、結果として後悔するということにもなりかねません。

マイホームを購入する際は、予算ギリギリまで住宅ローンを組む人が多いので、変動金利から固定金利に乗り換えると、必ず返済額は上がってしまい、当然家計に対する住宅ローンの負担も大きくなり、生活が苦しくなってしまいます。

ですので、そうならないためにはきちんとライププランニングをして、自分の家計に適切な住宅ローンの返済額と種類を見極める必要があると言えます。