子どものお小遣いの渡し方

こんにちは!
住まいのFP相談室、ファイナンシャルプランナーの山内栄作です。

梅の花もちらほら見かけるようになりましたが、朝晩はまだまだ冷え込みますね。
みなさん、風邪など引かれないようお気をつけてくださいね!

さて、前回に引き続きお小遣いのお話。今回は実践編です☺️

こどものお小遣いの渡し方にはさまざまな方法があります。

定額制・・・毎月あるいは毎週、決められた日に定額を渡します。
都度制・・・子どもがほしいものがあったときに申告をしてもらい、その都度お金を渡します。
報酬制・・・テストやスポーツの成績やお手伝いなどの対価としてお金を渡します。

この3つの方法にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
まずはそれぞれのメリットから。
定額制のメリット
もらったお小遣いの範囲内で、子ども自身で使い方を決める必要があります。
毎月のお小遣いの範囲を超えた大きな買い物がしたい場合には計画性が必要になるため、お金の管理能力を養うことができます。

都度制のメリット
なぜそれが必要なのか、それを買うことでどんなメリットがあるのか伝える必要があるので、考える力や提案力が養われます。

報酬制のメリット
お手伝いや勉強、スポーツに対する子どものモチベーションを上げやすくすることができます。
また「働く」ことの大変さや労働の対価としてのお金の「価値」を実感してもらいお金を稼ぐことの大変さを感じてもらえます。

続いてデメリットもご紹介します。
定額制のデメリット
毎月必ずもらえるので、お金は「もらえるのが当たり前」という感覚になり、感謝の気持ちが薄くなりがちになります。

都度制のデリット
お願いすればお金をもらえると思われてしまいます。お金の管理能力が身につきにくくなります。
本当に必要なものなのか等きちんと把握して、時には断ることも必要です。

報酬制のデリット
お金をもらうためにお手伝いする勉強するという意識が強く染み付いてしまい、お金という対価がなければ頑張らなくなる傾向になり、その結果親の言うことを聞かなくなる恐れがあります。

お小遣いの渡し方には当然のことですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
お小遣いを渡すときには、お子さんに一番あった方法をで渡せるよう、親子で(←ここが大切です!)よく話し合ってルールを決めましょう。
必ずしも方法を一つに絞る必要はありません。いくつかの方法を組み合わせることでデメリットを補うこともできます。
それぞれのご家庭の事情もあるでしょうから、ご家庭にあった方法を色々試して見てください。

最後に「これに使ってはいけません」「これに使いなさい」と親が口出しするのはよくありません。
子どものうちにお金の使い方で失敗をしておくことは、金銭感覚を養う上でもとても大切なことです。
お小遣いは子どもがお金について学ぶいい機会なので、将来的にお金で困らないように、金銭感覚を養う第一歩として工夫してみてくださいね!