みなさん、こんにちは^^
ファイナンシャルプランナーの石丸です。
今回は「心の会計」について
記事を書いてみました。
「心の会計」は
2017年にノーベル経済学賞を受賞した
経済学者リチャード=セイラ―さんが提唱した概念だそうです。
この「心の会計」という概念を知っておくだけでも
買い物のときの判断基準になると思いますのでご紹介します。
心の会計が働くシチュエーションは次の3つです。
1.比較対象
家具屋さんに行って
「10万円のテレビボード」を購入検討していたとします。
通常であれば買おうかどうしようか迷う金額です。
そういった人でも
家づくりの中での「10万円のテレビボードの追加」は
「えっ?そんなにすんなり決めていいの?」
ってくらいあっさり決断してしまいます。
結婚式や車のオプション追加なんかも同じ感覚ですね。
よく「金銭感覚がマヒする」といった言葉を聞きますが
まさにそんな感じです。
2.使用目的
コンビニで売っているスーパードライ250円。
(となりのスーパーで買った方が10円安いから向こうで買おう。なんて考えたりもします。)
居酒屋で飲むスーパードライ550円。
(なんの躊躇もなく頼みます。さらに「生中おかわり~」)
ふだんは10円でも安い方をこだわったりしますが
居酒屋にいくとそんなことはあまり考えません。
3.取得経路
宝くじで当たった100万円と
汗水たらして働いて稼いだ100万円
同じ100万円なのに宝くじで当たった100万円はなんとなく気軽に使ってしまいます。「どうせなかったお金なんだからパ~と使っちゃおう!」って思ったりしませんか?
このように、その時の心理状況やそのお金の取得方法によって価値判断が左右されてしまうというのが「心の会計」です。
つまり自分の中で勝手に「お金に色を付けること」だそうです。
1.「比較対象」-高額な買い物のついでだと勢いで買いやすい
2.「使用目的」-特別な状況は浪費しやすい
3.「取得経路」-棚ぼた収入は浪費しやすい
例えば、最初は貯蓄口座と消費口座と娯楽口座で分けてこの中でお金のやりくりをしようと決めていたとします。
そこに、知らず知らずのうちに自分の中で新たな枠を作ってしまうのです。
これは「服口座」、これは「付き合い口座」といったように新たに枠をどんどん作ってしまいます。
先ほどのビールの例で行くと
スーパーで買うビールはあくまで「食費口座」の中で買い物です。
なので他の食材と合わせて考えるのでなるべく安く買いたいという心理が働きます。
でも居酒屋で飲むビールは心の中で「飲み口座」の中に仕分けをしているので全く気にならなくなります。
ですので、こういった概念がある、こういった考え方があると知っているだけでも
買い物の際に「あれ?おかしいぞ?」「ん?ちょっと冷静になってみるか?」と
思いとどまることが出来るかもしれません。
まぁ、せっかく飲みにいったのに
「これスーパーで買ったら250円なのに~」
と考えながら飲むのも楽しくありませんので、
あらかじめ予算の設定をしておくのが良いかもしれませんね^^;