ライフプランの相談に来られるお客様の中で、たまに土地の選び方について助言を求められることがあります。
ハウスメーカ時代には土地をお探しのお客様へ、不動産屋さんをいくつも当たり土地探しをした経験がありました。
その時の経験もあり、ライフプランニングに来られるお客様の代わりに土地を探したり、実際に現地に行って日当たりや近隣環境などを確認したりして、私なりのアドバイスをすることもあります。
さて土地選びですが、日当たりや近隣の環境も大切なのですが、もともとその土地が造成される前の状態がどのような地形だったのかに注意する必要があります。
注意する点として池や沼地に土を盛って造成した場合は一般的には地盤の強度が弱い場合が多いですね。
地盤の強度についてはもともとあった土地でも、海や河川、池に近い土地であったり、そばに田んぼなどがある場合も地盤が弱い場合があるので注意が必要ですね。
また、造成前の地形以外に、その造成地がどのように造成されたのかにも注意が必要です。
それは切土であるのか、盛土であるのか、です。
切土とは、その名の通り、もともとあった山の斜面などを削って平らにすることを言います。
切土は地面が元からある地盤の一部分となるので、地盤が比較的安定しています。
盛土とは、その反対で、土を盛ることで平にすることを言います。
盛土は土を盛った人工的な地面となるので、地面が沈下してしまうなど不安定になりがちです。(先ほどの池や沼地に土を盛って造成した場合と同じです)
簡単に見分ける方法として、一般的には擁壁などを組んでいる土地は盛土である場合がほとんどです。
地盤が弱い場合、住宅の建築の際には地盤改良の追加工事費用がかかってしまいます。
当然、住宅の建築する前に地盤調査をするのですが、多くの場合土地の売買契約した後に調査をするので購入前には地盤の強度は分かりません。
もし地盤を補強する必要があった場合には、それなりのお金がかかります。
その費用負担はお客様負担です(泣)
その結果、予算オーバーになったりあるいは建物にかけられる予算が減ってしまいます。
また、地盤が弱い場合は資産価値も下がることも・・・
建物自体の耐震強度がどんなに強くても、肝心の建物が建つ土台(土地)に問題があれば、建物に大きな被害が出てしまう可能性はあります。
『足元を固めろ』とよく言いますが、住宅も同じですね!
土地選びの際には立地条件や値段だけで土地を選ばないことをおすすめいたします!