生命保険、これだけ知っていれば大丈夫!?

ライフプランを受けられる方の多くが保険の見直しを希望されています。

保険と聞くと難しいと言われる方が多いのですが、実はそんなに難しくないんです!
保険は複雑に見えて以下の3つに分類されます。
 ①定期保険
 ②養老保険
 ③終身保険
この3つの保険を理解できたらだいたい生命保険がわかります。
では具体的にどのようなものなのでしょうか?
ひとつひとつ見ていきましょう。

【定期保険】
これは「期限が決まっている保険」と読みます。
期限が決まっているので期限が来たら保障は無くなります。

いわゆる「掛捨の保険」ということになります。
そのぶん保険料は割安です。
少しの保険料で大きな保障を受け取ることができます。

名前を見ると銀行の「定期預金」が思い浮かびますが、この「定期保険」は基本お金が貯まりません。
※保険期間や払い方次第ではお金は貯まるものもあります。

保障が必要な期間をちゃんと考えて、その期間だけ大きな保障を確保させておけば安心です。
例えば「子供が生まれて成人するまで」とか「大学を卒業するまでの間だけ」とかです。

【養老保険】
これは「老いを養う保険」と読みます。これも期間が決まっています。
「保障」と「貯蓄」の両方を兼ね備えた保険です。

期間中に死亡した場合には「死亡保険金」が支払われ、満期時には死亡保険金と同額の「満期保険金」が支払われます。

また、保険期間の途中でも解約返戻金を有効活用できます。
そのかわり保険料はかなり高くなります。

昔はバカ売れしていた保険です。有名なのが郵便局の養老保険です。
バブル景気のころには10年たって満期が来ると2倍のお金になってもどってきました。

いまはお金も増えないし保険料も高いのであまり人気がありません。
※外資系の保険会社で扱っているもので利率が高く増えるものも一部あります。

代表的なものが「学資保険」です。
あとは老後資金のための「年金保険」です。

【終身保険】
これは「身が終わるまで続く保険」と読みます。
保障が一生涯、つまり「亡くなるまで」続く保険です。

何歳で亡くなっても保険金が支払われます。
将来保障が必要なくなった時には解約返戻金を老後資金など多目的に利用できます。

でも解約したら死亡保障がなくなってしまうのでご注意ください。

この終身保険は色々な使い方ができます。
相続税や葬儀費用など、いつか必ず発生する支出をカバーしたいときにも有効です。
ただ、保険料は養老保険ほどではありませんが、まあまあ高いです。

さて、一般的に同じ保険料であれば死亡保険金額は

 定期保険>終身保険>養老保険 の順番になります。

それでは仕組みが分かったところで「どの保険に入りたいですか?」と聞くと、たいていの方は「養老保険」か「終身保険」に入りたいと言われますがいかがでしょうか??

ではここで質問です!

あなたのご主人が急遽海外出張することになりました。
目的は海外での新たな油田開発です。
出張期間は2年です。実は危険な作業が多く、事故が頻繁に起きている現場だそうです。
さらに現地では長く内戦状態にあり、最近さらに内戦が激化しています。
先月不幸にも現地で流れ弾に当たってしまい同僚が亡くなってしまいました。
今回その同僚の代わりに急遽出張することになったのです。
会社からは、もしものために「保険に加入しておいてくれ」ということで月1万円ほどお金出してくれるそうです。

では、あなたなら「定期保険」「養老保険」「終身保険」のうち、どの保険に加入しますか?

大抵この質問をすると多くの場合「定期保険」を選ばれます。

死亡する確率が低いと思えば、貯蓄性のある「養老保険」か「終身保険」を選びますが、死亡する確率が高いと思えば、保障が大きい「定期保険」を選ぶ人が圧倒的に多いのです。

ここで言いたいのは、保険を選ぶときのポイントとして「目的によって保険の選び方が違う」ということです。
なので保険に加入する時には「加入の目的」と「いつまでにいくらの保障が必要か」ということをできる限り正確に把握する必要がある、ということです。

ライフプランシミュレーションをすると、この「目的」「保険期間」「保障額」が明確になります!

ほとんどの場合、保障額と保険料が過大になっている人が多く、見直しをすると保険料が下がる人がかなりいらっしゃいます。
その節約できた保険料で貯蓄を増やしたり、家を購入予定の方であれば、住宅ローンの返済に回したりすることができます。

保険の掛けすぎは「貯蓄の機会を失っている」と相談に来られる方にはいつもお話ししています。

ライフプランニングをして、適切な保険に見直しすることをお薦めいたします!