広告チラシの秘密〜その返済額、本当?〜

住宅専門のファイナンシャル・プランナーの山内です。
今週末は大分県に「かけっこ」に行ってきます。
終わったあとは別府温泉でほっこりしてこようと思います。

さて、マンションや建売、土地情報の広告チラシをご覧になったことがありますか?

そのチラシに書かれている「住宅ローンの返済例」は、毎月の住宅ローンの返済額が最も少なくなるように計算されています。
そして「変動金利」でシミュレーションされていることが圧倒的に多いはずです。

つまりは住宅ローンの返済金額を安く見せて、「私でも買えるかな?」、「今の家賃並みだから購入できるかな?」というような購買意欲を掻き立てることが目的です。(注文住宅の広告でよく見かける35万円/坪~とか、798万円~とかも同じような理屈です)

ここで注意しなくていいけないのが、将来における住宅ローンのリスクや注意点についての説明は、ほとんどないということです。

今払えるか払えないかだけです。
また、最初に提案される住宅ローンは、その建築会社やハウスメーカーが提携している金融機関で借入した場合の返済例を提示してきます。

提携ローンがダメというわけではないのですが、じっくり時間をかけて比較検討することによって、自分に有利な金融機関や住宅ローンの種類を探せるものです。

自分に合った最適な住宅ローンを見極めるためには、最低でも住宅ローンの仕組みについてあらかじめ学んでおく必要があります。
言い換えると、仕組みを知っておかなければ、将来大切なマイホームを手放さなければならないという最悪の事態になるかもしれませんのでご注意ください。

そうは言うものの、どの住宅ローンを借りるかの最終的に意思決定するのはあなたです。

ハウスメーカーや金融機関に勧められたからといっても、最後は自己責任であることを決して忘れてはなりません。
そのくらい重要な問題であることを肝に銘じてください。

住宅ローンには「お試し期間」も「クーリングオフ」もありませんから。